9/22■児童の「読む力」が本校の課題です
〇全国学力・学習状況調査の様々な結果から
本校には大きな課題があることも分かりました。
それは、児童の「読む力」に関する課題です。
(1)学力調査の結果より
国語科における学習内容のなかで
国や府の平均から最も下回っていたのが
「読む力」や「言語能力」の領域でした。
主人公の人物像を読み取る問題や
物語の全体像を把握する問題において
誤答が目立つ結果となっています。
(2)当日の児童の実態より
今回の学力調査を受けるに際して
「時間が足りなかった」と答えた児童が
全体の22.2%にものぼりました。
これは国や府の平均の4倍強にも相当する多さです。
長文の問題を「読みこなせていない」という
児童の現状がうかがえる結果となっています。
(3)児童アンケートの結果より
上記の(2)とも連動している考えられますが
「普段から読書をしない」と答える児童が
児童全体の50%もありました。
これは国や府の平均の2倍にあたる多さで
読書離れが厳しい状況にあることを示すものです。
〇上記以外にも児童の課題を暗示するような
いろいろな調査結果が出てきています。
・テレビゲームで遊ぶ時間
→ 1日3時間以上遊ぶ児童が50.0%
さらに1日4時間以上の児童だと27.8%
・SNSやネット動画を視聴する時間
→ 1日3時間以上視聴する児童が41.1%
さらに1日4時間以上の児童だと30.6%
・新聞を読むかどうか
→ 読まない児童が86.1%
・家に本がどれほどあるのか
→ ない・あまりないに相当する児童が41.7%
〇こういった児童の文字離れ・読書離れを示しているデータが
たいへん多いことを本当に危惧しています。
文章を「読む力」は、正に学習の根幹をなす力です。
この「読む力」に課題があることに対しては
何としても解決を図らなければならないと考えています。
〇ただし、この課題については残念ながら
学校だけでは解決できないとも考えています。
児童の生活スタイルに起因するところが多いからです。
学校と家庭とが課題を共有し、連携していくことが大切です。
ぜひ、保護者の皆さまと一緒になって
考えていきたい課題であることを、まずはご理解ください。